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サッシの性能について

 

みなさんこんにちは! 寺久保です。

 

 

住宅には外壁、窓、天井、床、換気と、熱の出入り口が多くありますが、どこが1番多くの熱が逃げていると思いますか?

 

答えは「窓」です。

 

「窓はダウンジャケットに空いた穴」と例えられることがあります。

実に室内の約50%の熱が、窓から逃げると言われています。建物の躯体部分の断熱対策も重要ですが、快適な家づくりには断熱性能の良い窓を採用することも欠かせません。

 

 

世界に目を向けると日本の窓は性能が低いと言われています。

それはなぜかというと窓はガラスと窓枠から出来ていますが、使われている窓枠の素材に大きな原因がありました。

窓枠(サッシ)の素材は以下の3つです。※()内は熱貫流率を記載しています。数字が小さいほど熱を通しません。

  • アルミ(200W/mK)
  • 樹脂 (0.2W/mK)
  • 木  (0.16W/mK)

パッと見てもアルミの性能値が他2つと比べて非常に悪いことがわかるかと思います。その差はなんと樹脂や木と比べて約1000倍!それだけ熱を通しやすい素材なんです。

昔の住宅のアルミの窓廻りには冬に結露している状況を目にしているのではないでしょうか。

 

                                              引用元 YKK AP

 

 

窓などの開口部を通して、冬に暖房の熱が逃げる割合は58%、夏の冷房中に入ってくる割合は73%にもなります。
暑さの原因の7割、寒さの原因の6割が窓とみなせます。
窓は、ガラスと枠で構成されており、

昨今では、ペアガラス(複層=二重)やLow-Eペアガラス(低放射)といったガラスは、

かなり一般化してきましたが、問題はアルミ枠です。

これが熱を逃がしている原因になります。

 

 

樹脂サッシは、アルミの約2倍くらいの値段ですが、断熱性能の良さはアルミと比べるまでもありません。

アルミと比べて紫外線に弱いという話を聞くこともあるかと思いますが、30年ほどは品質を保持できるといわれていますのでそれほど大きなデメリットと捉えなくてもいい気がします。

 

木製サッシは、見た目も性能もいいですが、ガラスとフレームを別の工場で作り、建築現場で組み合わせる必要があるなど生産工程が増える為、コストは樹脂窓よりもさらに高くなります。

現在ではアルミの欠点を補いつつ、価格のバランスをとったアルミと樹脂のいとこどりをした複合サッシというものもあります。

 

 

                                        引用元 YKK AP

 

室外側が耐久性に優れたアルミ、室内側が断熱性能の高い樹脂、それぞれが合わさった複合サッシですが、オール樹脂のものには及びません。

 

初期投資としては、アルミを使うことが金額的なメリットになるかもしれません。

しかし、家はこの先30年以上住むともなれば、その間寒さや結露に悩まされながら、なかなか温まらない部屋を暖めるための高い光熱費を払い続ける方のは快適な生活といえないのではないでしょうか。

 

 

しかし現在では、世界がそうであるように日本でもサッシメーカーは樹脂窓を製品化しています。

 

では枠は今や樹脂が主流となっていますがガラスはどうでしょうか。

 

 

もちろんガラス部分も断熱対策が必要です。

最近はどのメーカーでも、ペアガラス・トリプルガラスを採用するのがスタンダードになっています。

 

ペアガラス、トリプルガラス、とはガラスが複層になっているもので、間に空気の層を持つものです。空気の熱伝導率は0.024W/mKですから、この中間の空気層が、断熱材の役割を果たしてくれます。

 

 

実は空気は断熱性能がとても高いのです。過去に断熱について説明をしていますので気になる方はこちら→断熱につい

 

 

                                      引用元 YKK AP

 

 

ガラスが2枚、空気層が1層のものがペアガラス。

ガラスが3枚、空気層が2層あるものがトリプルガラスです。

空気層が大きいほど、断熱性能が高まりますので、ペアガラス<トリプルガラスとなります。

 

しかしトリプルガラスは性能はよくなっていますが、ガラスが1枚増えている分、重さも増えています。

とくに窓が大きくなればなるほどサッシ自体の重さが増えていきますので普段の開閉に意外と力を使うのが難点でしょうか。

 

 

中空層にはアルゴンガスといわれる、空気に比べ30%熱伝導を抑制する気体を入れているものや、熱伝導ほぼゼロの真空状態にしているもの、トリプルガラスを採用してガスと真空の層を両方取り入れているものもあります。

 

                                       引用元 YKK AP

 

 

 

このように、窓一つとっても、選ぶものによってその後の暮らしが大きく変わります。

 

ご予算や、住んでいる地域によっても何を選ぶのがベストなのかは違ってくるとは思います。

とくに新潟県内でみると夏は暑く、冬は寒く雪が多い。窓による生活環境への影響を大きいと思います。

 

多少価格が上がったとしても、暮らしていく上での快適性や、今後の光熱費の支払いが少なく済むということを考えると、目先の値段だけではなく、しっかり性能を見極めて選ぶ必要があると感じます。

家づくりを考えていらっしゃる方のご参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

寺久保 祐亮
現場管理/二級建築士/一級建築施工管理技士

寺久保 祐亮

Yusuke Terakubo

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