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結露とは

 

 

 

こんにちは! 寺久保です。

 

 

冬の朝、カーテンを開けたら窓とサッシに水滴がビッシリ・・・なんてご経験はありませんか?

昔から日本の冬の光景としては珍しくなく、結露はしょうがない、くらいに思っていた部分もあるかもしれません。

しかし、実は諸外国からすると、日本の住宅は見直すべきところがある住宅がほとんどだと言われています。

結露の起こりにくい家づくりをすることは、家族の健康を守ると同時に、長く住まうために必要不可欠なのです。正しい知識を持っておくことが大切です。

 

 

今回は、

 

1.結露が起こる仕組み

 

2.住宅の結露と健康被害

 

3.結露を防止する家づくり

 

についてまとめていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

1.結露が起きるしくみ

空気は、1㎥あたり、2~30gくらいの、目に見えない微細な水蒸気を含んでいます。空気は温度ごとに含むことのできる水蒸気量に限界があり、それを「飽和水蒸気量」と言います。温度が高ければ高いほど、含むことのできる水蒸気量は多くなります。

空気の中に含まれている水蒸気の割合を%で表したものが、普段から馴染みのある「湿度」というものになります。

(例えば湿度60%とは、その空気の飽和水蒸気量の60%まで水蒸気が含まれている、ということです。)湿度が100%を超える温度を、その空気の露点温度といい、この温度以下に下がると、見えていなかった水蒸気が水分として現れます。

 

 

つまり結露は、空気中に隠れていた水蒸気が水蒸気飽和温度より低いものに接触して再び液化している現象です。夏場に飲むコップに入った冷たい飲み物もそうですね。コップ表面の周りの空気が冷やされて、飽和水蒸気量を超えた分がコップ表面に結露水として現れているんです。

窓ガラスについた結露も同じことが言えます。室温に対して冬は外の温度が低く、窓ガラス表面が室温の露点温度を下回ることで起こっています。

 

 

イメージとしては同じ量の空気でも暖かい空気は水蒸気をたくさんため込むことができます。つまり容量が多いのです。

一方、冷たい空気は水蒸気を少ししかため込むことができません。つまり容量が少ないのです。

水蒸気をいっぱいため込んでいた暖かい空気が冷えてしまうと今まで持っていた水蒸気をため込んでおくことができなくなる(容量オーバーになってしまう)のであふれた分が結露として出てきてしまいます。

 

なので夏は湿度が高くジメジメしていて、冬は空気が乾燥しています。

 

 

 

 

2.住宅の結露とその被害

住宅の結露には2種類あります。

1つめは先程ご説明したような、窓ガラスなどの見えるところにつく、表面結露

表面結露は暖かい空気が、断熱性能の低く、温度の低い建材に触れることで起きます。

 

窓やサッシ、断熱性能の低い家では床や壁にも発生することがありますが、嫌なことにこの表面結露はカビの大好物なんです。そして、カビを栄養源とするダニの増殖にも繋がってしまいます。家の中でのさまざまなアレルギー症状の大きな原因は、カビとそれを餌にする「ハウスダスト」です。これらはぜんそくやアトピーなどの健康被害を引き起こす原因にも・・・。

 

もう1つは、一見目につかない内部結露。これが怖いんです。冬、暖房器具で暖められた室内の空気は外気と比べるとたくさんの水蒸気を含んでいます。水蒸気は比湿の高い室内から、低い室外へ移動しようとします。水蒸気自体はものすごく細かい微粒子なので、木や石膏ボードなどの建材で出来た壁は簡単に通り抜けてしまいます。ところが通り抜けた壁の中にある断熱材の内部に湿気が侵入し、そこで露点温度を下回ると壁の中で結露が発生してしまうのです。これを内部結露と言います。

 

内部結露のこわい所は、目で見えないところ、壁の中がびしょびしょになるので、長引くと柱や土台などの構造材の部分を腐らせる原因になってしまうことです。構造材が腐れば、必然的に家の強度にも問題が発生します。

 

 

 

3.結露を防止する家づくり

表面結露、内部結露とそれぞれありますが、結露対策は実際どういうことに気を付けて行えば良いのでしょうか?

 

〈表面結露対策〉建材も断熱性能の高いものを使い、室内に露点以下の表面温度をつくらない

住宅には、外気の影響を受けずに快適な室内温度が保てるよう、断熱材が施工してあります。当社では①床or基礎  ②壁  ③屋根 or 天井 の3か所です。室内が外気の影響を受けずに、快適な温度環境を保てるよう、温度変化が伝わりにくい(建築では熱貫流率が小さい、と言います)断熱材を各所に適量使う必要があります。

 

〈内部結露対策〉徹底した施工管理で気密性を高め、断熱材は吸放湿性の高いものを選ぶ

家に隙間があれば、必然的に湿気を含んだ空気が出入りします。

内部結露を防ぐためには、室内にある湿気を外壁内に通さないことが大切です。例えば室内側の壁面には水分を通さないようにする防湿気密シートというものを貼りますが、こういった素材の張り合わせも隙間がないように張らなければなりません。

施工管理がきちんと行われているかどうかは、見えにくい部分だと思いますが、それを知る方法があります。家の隙間は、気密測定というもので測ることができます。

測定値は「C値」という風に表記されます。(C値1.0で、だいたいハガキ1枚分の隙間面積です。)測定をそもそも行っていないところや、大手住宅メーカーでさえ公表していないところも少なくありません。施工会社さんを探されている方は、その会社が気密測定をきちんと行っているか、また、数値的に問題がないか見ておく必要があると思います。

 

 

 

 

 

 

結露を防ぐ家づくりには何が大切なのかを建てる前に知っているかいないかで、その後の暮らしが変わるかもしれません。依頼する会社選びや、どこにお金をかけていくかの判断材料の一つになれば嬉しいです。

 

 

この記事を書いた人

寺久保 祐亮
現場管理/二級建築士/一級建築施工管理技士

寺久保 祐亮

Yusuke Terakubo

寺久保 祐亮の書いた記事

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