無垢床材の特徴
みなさんこんにちは!寺久保です。
お家づくりをしていく中で、内装の素材決めを行っていきます。
床材や造作の木材もその一つ。本物の木である無垢材から既製品のフローリングまで、色々な種類がありますが、質感や手触りや色味など無垢材といっても様々あり、どのような無垢材を使うかによって家の雰囲気は大きく変わってきます。
今回は、ユースフルハウスでよくご提案している無垢材の素材ごとの特徴について紹介していきたいと思います。
1.杉
杉は代表的な針葉樹の一種で、その良さは、素材の柔らかさにあります。
木は針葉樹と広葉樹に分けられるのですが、英語で言うと針葉樹はソフトウッド、広葉樹はハードウッドというように、針葉樹は軽くて柔らかく、広葉樹は重くて硬いという性質があります。
杉は足触りがとても柔らかく、すべすべとした質感で肌なじみの良い材種です。
また、多孔質なので空気をより多く含み、断熱・蓄熱性が高いというところも大きなメリットです。
体感としての心地よさはとても良いと思います。
デメリットとしては傷つきやすく、汚れやすいという点があります。
ただ、傷や汚れも無垢材の場合は使っていくうちに馴染んでいきますし、手入れをすることで目立ちにくくすることもできます。
2.パイン
松は英語でパインと呼ばれます。栄養の少ない痩せた土地で、過酷な環境下で育ち、塩害や風にも強いと言われています。
同じ針葉樹のスギやヒノキに比べると油分が多く、粘り強く密度が高いのが特徴です。
経年変化によって使い込むほどに色つやがハッキリとしてきます。
質感としては、柔らかく暖かい肌触りで、クッション効果も高いので、床材としては疲れにくく足腰にやさしいというメリットがあります。
一方で、スギ同様に柔らかい床材は傷がつきやすく汚れやすいというデメリットがあります。
スチームを当てたり、表面を研磨することでお手入れはできますが、そういった風合いや特徴が好みでない人には、違う床材の方がストレスがないかもしれません。
杉やパインは柔らかいので傷がつきやすいです。生活と共に出てくる傷もまた味となる・・・と思う人はいいと思いますが、なるべく傷をつけないようにしたい・・・と思う人には硬い木材が良いと思います。
3.オーク
オークは、家具などにも良く使われる素材で、一般的に良く知られる木材の一つです。
日本名でナラ材とも呼ばれます。ゆったりとした美しい木目が特徴的で、スギなどに比べるとすっきりとした印象です。
また、広葉樹の一種なので硬い質感で傷がつきにくく、耐久性にも優れ、加工しやすいというメリットがあります。
無垢フローリングとして張り上がりが良いというのもオークの特徴です。使っていくうちに味わい深く、色濃く、艶も増していきます。
デメリットとしては、やや硬い質感で、冬場は針葉樹に比べると、足元が少しひんやりするという点です。また、モノを落としたりすると凹み傷が出来てしまうという点もあります。
4.ブラックウォールナット
ブラックウォールナットは、北米広葉樹を代表する樹木で希少性が高いのも特徴です。
色味が濃く、落ち着いた色合いと重厚感ある木目などから世界三大銘木として古くから愛されている木材です。
落ち着いたインテリアをつくることができ、⾼級感あふれる落ち着きのある木肌や⾊調が特徴です。
衝撃や摩耗にも強く、加工性が良いので家具でも多く使われています。
経年変化としては、他の木材が色が濃くなっていくことと反対に、経年変化で艶が出て⾊が明るくなっていく特徴を持っています。
5.チーク
木目の美しさも人気を集める魅力の1つです。また、チーク材のもともとの黄白色から、年月とともに色が濃くなるという経年変化を楽しむことができます。年月が経つとともに樹脂が抜け、徐々にオレンジ系の赤みがかった色に変化していきます。魅力的な木目と色調の変化は、チーク材をインテリア性において、特に大きな特徴となります。
チーク材はほかの木材と比べても水分量が多く、十分に乾燥させなければなりません。
よって始めのうちは木材が反ったり割れやヒビが出てくる可能性もあります。
またブラックウォールナットやチークは価格は高価になってしまいます。
5種類の無垢材の特徴について、実際の施工写真と一緒にご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
今回は良く使うものを中心にご紹介しましたが、無垢材といってもたくさんの種類があります。
大きく分けると無垢材か既製品か。細かく言うと節の有無や材の長さ、どのような色味のものにするかによって値段も様々です。
無垢材の場合は針葉樹と広葉樹で大まかな材の特徴は分かれます。
床は、室内空間の大部分を占めます。両方の特徴を知った上で、実際の足触りや見た目の雰囲気、どんなインテリアが好みか考えながら選んでみるのがいいのかなと思います。