反射の効果
さて、いよいよ新型コロナの行動制限が解除されて初めての
ゴールデンウィークが始まりますね。
期間中は「シャボン玉おじさんKAZU」として
イベントにひっぱりダコの若杉です。
春先のポカポカ陽気も気を抜いて陽の当たる所にいると
あっという間に日焼けの餌食になってしまいますので
日焼け対策も十分に外出を楽しんでいきましょう。
日焼けと言えば当然、紫外線が影響するわけですが
住宅にとって対策が必要なのが「赤外線」ですね。
赤外線の影響を強く受けるであろう
住宅の外皮と呼ばれる主な箇所といえば
屋根・外壁・窓(開口部) が挙げられます。
【屋根】
弊社の住宅屋根は主にガルバリウム鋼板を使用しており
屋根の向きによっては外観の色のイメージにも関わってきます。
色も白・黒・グレー・シルバー・赤・青などのラインナップがありますが
「黒い屋根より白い屋根の方が光を反射して屋内に熱が伝わらないのでは」
とお思いでしょうが、
屋根の鋼板には遮熱顔料が塗布されており
弊社の屋根・天井面の断熱基準に照らし合わせると
室内にそれほど影響は出ませんので、色選択の自由度は高いです。
【外壁】
次に赤外線の影響を受ける所が外壁。
断熱部材の厚さや気密性能の重要度については
弊社スタッフや私の過去投稿でも繰り返し挙げておりますので割愛いたします。
加えて断熱材と同じくらい大切な建材が
「熱線反射型透湿防水シート」
こちらは赤外線も一定値反射する性能があります。
【開口部】
主に玄関ドア・サッシですね。
最近の超高気密住宅に関しては、ペアガラスではなく
トリプルガラス(3枚)の仕様も標準化してきました。
これらのサッシには「Low-E」という赤外線を反射する膜が施されています。
最近に建った住宅の窓が鏡みたいに反射して
屋内が見えにくいようになっているのはこの膜の副次効果です。
さて、上記それぞれに共通する言葉があったのに
お気づきでしょうか。
そう、「反射」です。
赤外線は可視光線の赤色より波長が長く、電波より波長の短い電磁波のことです。
(さらに近赤外線・中赤外線・遠赤外線がありますが省略)
そして【屋根】【外壁】【開口部】にはそれらの波長を反射・軽減する効果が施されているので
赤外線の影響で屋内に熱がこもってしまう現象も
限りなく軽減できています。
さてここでひとつポイントとなるのが
「電波を反射する」という効果についてです。
同じように一定の電波を反射していまいますので
まれに「携帯電話の電波の入りが悪い」という事が起こります。
これに関しては
・基地局(アンテナ)の位置
・周辺建築物の影響
などもあげられますが当然、上記の反射によってに起きる事も考えられます。
※必ずしもすべての住宅におきる現象ではありません。
「熱線反射型透湿防水シート」の製造メーカーにもその報告があるようです。
NTT docomo では、そのような事案に対して「電波改善装置」の貸し出しをしていますので
そちらでの対応も考慮して頂けます。
新居で携帯の電波が弱い場合は
弊社にご相談と併せてご検討下さいませ。
【おまけ】
こちらはきれいな反射
先日の桜の時期に白山公園空中庭園での写真。
こちらも夕陽のグラデーションのリフレクションが綺麗
昨年末に乗り換えた愛車です。
引き続き私のインスタでは切り絵も作っていますので
お時間があれば見に来てくださいね