認知的不協和音の法則
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認知的不協和音の法則
『人間は自分に都合のいいほうに考える』
↑昼休みに読んでた本でみつけた言葉
アメリカの社会心理学である
レオン・フェスティンガーという人が
提唱した法則だそうです。
「認知的不協和音の法則」とは
なんだか難しい言葉ですが
簡単に言うと
「人は自分に都合のいいほうに考える」
ということ。
人間は自分の行動や信念に矛盾や不調和を感じると
自分の都合のいいように解釈を変えてしまう。
よく引用される物語がイソップ寓話の
「キツネとぶどう」の話で
キツネが木の上に実ったぶどうを見つけるが
何度もジャンプしてみてもぶどうには届かない。
キツネは怒りや悔しさがこみ上げ
「どうせこのぶどうは酸っぱくてまずいに決まっている。」
と決めつけて立ち去ってしまう。 という内容。
人間が矛盾する2つの認知を抱いた時、
その間に不調和が生じると一方の要素を
変化させてしまい、
不協和な状態を低減するか除去する傾向が
ある。
その不協和が大きければ大きいほど
不協和を低減する力も大きくなる。
例としてあったのが喫煙者の不協和。
喫煙者はたばこを吸えば肺がんにかかる
危険性が増すことを知っている。
そこでの1つ目の認知が
『自分は喫煙者である』 であり
2つ目の認知が
『たばこを吸うと肺がんにんになりやすい』
前者の『たばこを吸う』と
後者の『肺がんになりやすい』との間に
認知の矛盾が生じるのでその矛盾を解消しようとする。
いちばんの解消方法は禁煙することであり
2つ目の『たばこを吸うと肺がんになりやすい』
と矛盾しない。
しかし喫煙者はニコチンに依存する傾向が強く
なかなか禁煙できないでいる。
すると
「喫煙者でも長寿の人間がいる」とか
「交通事故の死亡リスクの方が高い」などと
独りよがりに考えてしまい
肺がんで亡くなる恐怖感を低減しようとする、
というもの。
僕はヘビースモーカーだったので
この例えがとてもよくわかります。
似たようなことを思っていたと記憶してます。
「喫煙者でも長寿の人間がいる」は
父が生前よく言っていましたし💦
家づくりでもこのようなことがある気がしてます。
構造計算していなければ地震に対して
リスクは高まるのに、
「○○地震の時は古めの家でも倒壊していない」
なんて最たる例ですね。
予算優先で温熱環境は無視、
「寒い家でも長生きしている人はいる」とか。
僕がたばこをやめた理由の一つに、
僕の身体は僕だけのものではない
という考えが強くなってきたのも一因。
「人は自分に都合のいいほうに考える」
と言う事は、家族や友人にとっては
とても悲しい事に繋がるかもしれない。
家づくりをはじめたら
そんなことも考えてみてくださいね。
それでは! 👋