大工さんがいなくなると
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大工さん半減
日本経済新聞 電子版
2023/03/26
【大工が20年で半減 若者敬遠、住宅修繕の停滞懸念】
以前から言われている大工さん不足の記事。
僕らでさえ言われることに慣れてしまっていて
どこか他人事のようになってしまっていた感もある。
幸い弊社の固定大工さん達はテキパキと動け、
信頼できる方達なので尚の事だと思う。
でもその方々も必ず歳を重ねていき
誰もが高齢者になる。
今でさえ全体的には他の職種よりも
高齢化が進んでいて、30%超が65歳以上、
30歳未満は7%台!
国税調査によれば大工さんの人数は
40年前と比べると1/3に減り
29万7900人だそう。
それが2040年代は10万人くらい…
建設土木の人員の中でも
大工さんの減り方が著しい。
住宅の着工棟数も
2021年度の87万戸から、2030年度には70万戸、
2040年度には49万戸と減少していく予想が
立てられています。
この数字を比較すると、まだギリギリ大丈夫?
なんて考えそうですが、
住宅の新設着工数よりも
大工さんの人数の減り方の方が加速度は
強いと言われてます。
既存住宅、いわゆる中古住宅の流通も
昨今の新築価格上昇の影響で
増加するという見方が多いですが、
それらの購入する既存住宅は修繕や意匠替えなどが
無ければ良いでしょうけど、実際はよほどの築浅物件で
なければ何かしらのリフォームは必要なはず。
そうすればここでも大工さん等の力が必要となる。
一番気になったのが
新築現場での不具合が今、多くなっているということ。
断熱材や構造に関する不具合が過去最高だそうなんです。
それには現場監督不足も関係しているそうですが。
これから建てる新築に断熱材や構造躯体に関わるところで
15年後くらいに不具合が発覚しても、
その頃は手直しできるのが
いつになるかわからない時代になっている
かもしれない。
他の職人さんにも同じことが起こるかもしれないし。
今後はそういった大工さんはじめ、職人さん不足も
念頭に入れて家づくりを心掛ける方がどれだけいるか。
どうしたら良いかって、結局は会社選びになって
しまうのですが、
住宅会社自体が、その大工さん職人さん不足に対して
今後どういう考えを持って取り組むかですので、
そこはしっかりと確認してほしいです。
僕らはもちろん考えています。
それでは! 👋