合法木材を使用しています
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難波です。 今回は「合法木材」について述べさせていただきます。
合法木材って何?
ここでいう合法木材とは、森林関係の法令において合法的に伐採されたことが証明された木材のことを指します。
つまり、合法木材は正しい手続きで生産された真っ当な木材であるということができます。
なぜ今、合法木材なのでしょうか。
それは、海外においてその国・地域の法令に違反して行われる”違法伐採”が大きな問題になっているからなのです。
違法伐採が問題なわけは?
今、世界規模で森林が急速に失われています。その原因のひとつが、海外で行われている違法で無秩序な伐採です。
国によっては伐採量の5割が違法なものであるといわれてます。
森林の減少は、地球の温暖化、生物多様性の減少などの環境問題につながります。
また、違法伐採は産地国における政府収入の損失となるばかりでなく、違法伐採された安い木材が輸入されると、日本のような輸入国の林業も困難になります。
ですから、違法伐採を防ぐために、合法木材を積極的に使用することが重要なのです。
(以上 「合法木材ナビ」より抜粋)
合法性を証明する方法は?
合法性の証明には3つの方法があります。
木材・木材製品の合法性等の証明については、林野庁が作成した「ガイドライン」に次の3つの方法が上げられています。
1.森林認証を活用する方法
森林認証(SGEC、FSC、PEFC等)の認証マークにより証明する方法です。
2.業界団体の認定を受けた事業者が証明する方法
3.事業者独自の取り組みによる方法
個別の事業者が独自に伐採から入荷に至るまでの流通経路等を把握した上で証明する方法で、業界団体認定の証明方法と同等レベルで信頼性が確保される取り組みです。
業界団体の取り組みは?
違法伐採に反対し、合法木材の供給を進めます。
政府の決定に対応するため、森林・林業・木材関係団体では違法伐採に反対する態度を表明するとともに、木材の合法性を証明する仕組みをつくり、業界を上げて合法性の証明に取り組むことにしています。
以前より世界で広がる問題として、地球温暖化現象や生態系の喪失危機などがあります。違法伐採もそれらの原因と言われています。違法に伐採された木材は、国によっては80%とも言われ、把握するのが困難なのですが、確実に違法伐採は存在しており、森林を回復不能なまでに荒廃させ、二酸化炭素の放出、生態系の喪失など、様々な悪影響を及ぼしています。
日本への影響として
・違法伐採の木材によって、木材市場価格が不当に下がる。
・日本の林業が生業として成り立たなくなる。
・結果森林の伐採や手入れができず、森林が劣化して森林の機能が無くなってしまう。
・つまり、違法伐採されている森林と同じように、炭素の固定化や生物多様性の確保ができなくなる。
このように懸念されています。
また、違法伐採により日本も含めた各国で、土砂崩れや土石流による被害で亡くなった方もいます。 山の中で生まれ育った私ですが、平成23年には地元で大規模な土石流が発生し、知り合いの家も土砂に流されてしまいました。 違法伐採の無い山でさえ起こる被害、手入れもされない放置された森林が増えればなお、甚大な被害の可能性も増えてしまいます。
そうした森林を無くすべく私達ができることは、協力業者様と連携をとり違法伐採された木材はいっさい使用せず、この先も必ず合法木材を使用していきます。