意思疎通するには?
お世話になっております。
現場管理部の諸橋です。
最近{涼しくなったのかなー}
と思い作業着を着てみては
やっぱり暑くてすぐ脱いでしまいます。
さて、話は変わりますが
現場では、業者さん方と長さの話を
するにも業種によって基準としている
単位が違ったりします。
土木屋さん、基礎屋さんは
「cm(センチメートル)」
家具屋さん、電気屋さん、
設備屋さんは「mm(ミリメートル)」
大工さんは「尺貫法」等ですね。
cmとmmはメートル法と言って
皆様なじみがあるかと思いますが、
尺貫法は普段の生活で使用することは
なかなか無いかと思います。
尺貫法とは・・・
1厘=0.30303mm
1分=3.0303mm
1寸=30.303mm
1尺=303.03mm
1間=1818.18mm
1町=109090mm(109.09m)
1里=3927300mm(3.9273km)
等があります。
現場で良く大工さんとの会話に出てくるのは、
主に寸、尺、間ですかね。
私はあまり頭の回転が速い方ではないので、
mmから変換するのが
いつもこんがらがります。
ベテランの大工さんと話していると、
分や厘も出てきます。
1寸6分5厘とかです。
分かりますか?
約50mmです。
今、パソコンの前でゆっくり計算
しているので答えはすぐ出せますけど
現場での打合せのやり取りの中で
出てきたときには必死で脳内計算
しています。
そこで、私たちも常に持っている
スケール(メジャー)に
便利なメモリの付いた物のあったりします。
これを知った時には、
こんな便利なものが!と、
喜んで使わせてもらっていましたが、
暫くして、尊敬する上司の方から
「いろんな単位で話をすると
間違いの元だから、
現場で打合せ等を行う際には
mmに統一して話をしなさい」
と言われ、確かにその通りだな、
と思い私はそれ以降使っていません。
ちなみに、
日本の木造建築は基本的に
3尺、6尺、9尺…と909mmごとの
グリッドで構成されていました。
これに対して、木造住宅の基礎は、
型枠の関係で910mmのピッチで
出来上がります。
(鋼製型枠を使用する場合)
木材は909mm、基礎は910mm…
1mmずつズレるんです。
1mmと聞くとたいしたことないと
思われるかもしれませんが、
だいたい10mの幅の建物を造ると、
約1cmズレます。
1cmは結構大きいです。
最近は、建物の設計をするときに
910mmに合わせて設計をしているので、
そのようなズレは発生しませんが、
昔はよくありました。
(私の周りでは)
あとは、現場管理の仕事をしていてよく使用する単位は他にも、
㎡(平方メートル)、
㎥(立法メートル)、坪、畳、
インチ、フィート等があります。
建築だけなのかは分かりませんが、
㎡はヘーベー、㎥はリューベー、
なんて言いますね。
建築業界入りたての頃は、
この呼び方になかなか慣れませんでした。
なんだか長くなってしましそうなので
このへんで終わりたいと思いますが、
現場では、たくさんの業種の方々とやり取りをしたり、
たくさんの材料、資材を扱ったりします。
現場管理という仕事は、
浅く広くだと私は考えています。
基礎屋さんや、大工さんや、
電気屋さん等、その他の職人さんのように
作業が出来るほどの深い知識は
必要ではないと思いますが、
各業種の方々と意思の疎通が出来る知識は
必要だと思います。
これからも出来るだけ知識を広げ、
協力業者さんや、弊社を信じて選んで頂いた皆様に
喜んでもらえる現場管理になれるよう
日々勉強していきたいと思います。