休むためなら白い光より黄色い光
みなさんこんにちは!寺久保です。
みなさんは照明器具の色について考えたことはありますか。
最近はLEDの普及で白熱灯や蛍光灯は姿を消しつつあります。
光源が強すぎるので苦手ですが、LEDしか選択できないものもあるので仕方ありません。
ただLEDでも、白い光(昼光色)か黄色い光(電球色)か色を選ぶことはできます。
調べたところによると、アメリカでは蛍光灯を使っている家を探すのは難しいといっていいほど、白い光の蛍光灯は使われてはいないようです。
日本では全く逆で、「蛍光灯は安い」という最大の理由で普及しています。
昔の住宅では蛍光灯を天井の真ん中に一つだけドン!と付けて、それでおしまいという家が多くあります。
また最近だと埋め込みタイプのダウンライトでおしゃれにしたい、しかし明るさも心配なため、多くのダウンライトが付いているという住宅も珍しくありません。
家は明るければいいのか。ギラギラと明るい必要があるのか。家はどんな場所なのかということをもう一度考えてみましょう。
家は、家族全員にとって落ち着いて休むところのはずです。
蛍光灯の青白い明るさは働くためのものであって、休むためなら白熱灯やLEDの黄色い光が一番であるはずです。
例えば、身を休めるためにいく居酒屋や、美味しいものを食べにいく良いレストラン、出張先でくつろぐホテルで、蛍光灯の青白い光が点いているお店は皆無ではないでしょうか。
もちろんキッチンや洗面室など家事や何かの作業をする場所ではある程度の照度は必要になってくると思いますが、リビングや各居室などは少し暗いくらいでちょうどいいと思います。
あるお客さんからこんなことを言われました「自分の暮らす住宅こそリゾートにすべきだ」と。
まさに身を休めるために、くつろぐ場所にするのが住まい(家)の役割だと思います。