第一種熱交換換気システム
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新潟市の最高気温35℃
猛烈に外は暑いです。
そして台風10号が来週上陸
しますので要注意ですね。
昨日に引き続き換気の話を。
今日は第1種換気システムについて。
ほとんどの第1種換気システムが
給気と排気をうまく交差させて
排気の持つ熱で給気を温める
熱交換を備えています。
このシステムのいいところは
給気と排気が熱交換をすることで
換気によって失われる
暖房した熱や冷房のエネルギーを
90%ほど(某メーカー値)
取り戻すことが可能?な点。
例えば真冬に室内が20℃で屋外が
0℃であれば通常の換気なら20℃
も温度差のある冷気が直接室内に
入ってくることになります。
就寝中もずっと換気している
わけなので
普通であれば室内の換気は
5~8℃くらいまで
下がってしまうはず。
これが北海道のような
寒冷地であったらもっと大変です。
屋外との温度差が40℃を
超えてしまうことも珍しく
ないですから
24時間換気をするということは
大量に暖房の燃料を消費する
ことになってしまいます。
それを90%も回収することが
できるなら
それが本当であれば
素晴らしいことだと
思います。
しかしこのシステムの欠点は
冬季外気温が低くなると
熱交換器の中で結露が生じる
事です。
熱交換器は和紙を固めたような
熱交換素子で作られている
全熱交換タイプと
アルミニウムなどの金属や
樹脂で作られている顕熱
交換タイプとがあります。
熱交換器は熱伝導率の高い素材で
作られていますから
どんな素材であれ20℃以上の
温度差がある空気がすれ違えば
結露を引き起こす可能性大です。
ちなみに22℃で相対湿度50%の
空気の露点は11℃。
※露点とは結露し始める温度。
22℃と0℃の熱交換では確実に
結露が生じるのでは。
結露水があれば埃や花粉
ダニの死骸等の浮遊粉塵が
付着しやすくなります。
熱交換器の前後にはフィルターが
取付られていて
浮遊粉塵から熱交換器を守って
いるのですが
24時間回り続ける換気システム
ですので空気の流量も
膨大となります。
フィルターの頻繁な清掃が必要なります。
換気装置はたえず回り続け
私たちが呼吸する
空気の通り道ですから
カビやダニがこびりついた
ところを通ってくる空気なんて
誰も吸い込みたくは無いはず。
可能であれば1週間に1度くらいは
点検と清掃が必要だと思います。
また全熱交換タイプに限りですが
シックハウスの元凶ともいえる
VOCのような非常に小さな物質は
排気から給気へ数%戻って
くる可能性があるということです。
全熱交換の熱交換器は
水蒸気も戻ることで全熱交換と
いわれるわけなので
VOCの戻りも十分考えられます。
熱交換素子の密度を上げて
透過量を下げればより安全に
なりますが熱交換性能も下がります。
このことから顕熱交換タイプが
普及したようですが
換気システムの使命は
空気をキレイにすること。
熱交換性能よりも
換気効率を優先するべきかと
思います。
それらをクリアして
きちんと換気出来る
換気システムが
なのです。
弊社大島モデルにて確認できます。
それでは!👋
参考文献:弊社顧問 岡田 好勝著 『住宅取扱説明書』